皆様こんにちは 宮崎市花山手で開業しております小坂歯科医院の院長 小坂です。
最近カルテに 『R01』 と書く事が多くなってきました。
これは乳酸菌の種類ではなく(笑)、もちろん 令和1年(元年)の略号の事ですね!
ついついH31とか書きたくなる自分もいますが・・・
そして、いよいよ消費税増税も間近になってきましたし、東京オリンピックなど、今後の日本はどうなる事やら。
さて、今回のテーマは少し趣向を変えて、患者様からの問い合わせが多い事柄をQ&A方式で書いていきたいと思います。
Q1.口の中にボコボコした硬い隆起が出来た。何でしょうか?
A.これは骨隆起という物です。
原因は様々ですが、食いしばりや歯ぎしりの強い方とかが、過剰な力が顎骨に加わり、過剰に骨が発達するためともいわれています。(その他遺伝的要因、加齢などによっても増加する可能性がある)
腫瘍等では無いため、あえて除去する必要はないのですが、義歯制作時に邪魔になったりする場合などは、外科的に除去する場合もあります。
治療:基本的には経過観察する場合がほとんどです。
Q2.『昔は下の歯が真っ直ぐでキレイだったのに、年齢とともに最近歯並びが悪くなってきた。何でですか?』
A.これは様々な原因があります。
1つは歯周病で歯がグラグラしている場合。
歯周病は重度になると歯の支え(歯槽骨)を溶かします。
支えがやられると歯は当然揺れてきて、時には傾いたり(傾斜)、移動(転位)したりもします。
これは例えば、島に生えている木が動くようなイメージで、歯そのものが傾斜したり、移動することで歯並びが変わります。
ただ、歯周病でグラグラしていない強固な歯でも動く場合があります。
これは『生理的な移動』ともいわれます。
人間の歯(顎骨)は、加齢とともに『前内方に動く』と言われていて、奥歯が前歯の方向に動いてしまうという事が言われています。
これは先程の例えで言うと、島の木(歯)が動くのではなく、島そのもの(顎骨)が移動してしまうために木(歯)も動いてガタガタになるという事です。
まさに ひょっこりひょうたん島状態(古っ!!昭和!)なのです!
(※「ひょっこりひょうたん島」は、海の上を自在に動きまわる不思議な島だそうです・・・)
あとは奥歯が抜けて前歯のかみ合わせが悪くなったり、悪習癖(舌突出、歯ぎしり、噛みしめ)なども原因として挙げられます。
治療:経過観察か原因除去、矯正など
Q3. 歯のメンテナンスはどれくらいですれば良いのでしょうか?
A. ザックリ言うと人それぞれで違います。
当院では
・歯周病が重度の方、ほとんど磨いてくれない方(失礼)・・・1~2か月
歯周病は一度良くなっても2か月くらいでリバウンドし易いためにこの期間を設定しています。
・歯周病が軽度~中程度の方・・・3~4か月
・かなり状態が良い方・・・6か月~1年
・その他糖尿病の方や甘い物をよく食べる方、妊婦さん、手の不自由な方、高齢でセルフケアが難しい方などは早めのチェックをしたりしています。
日本人は国民性なのか『悪くなってから歯医者に行く』とよくいわれます。
それに対し、歯科先進国(スェーデンなど)では『悪くならないように歯医者に通う』のが普通だそうです。
人間ドックなども、海外では『わざわざ高い費用をかけて日本人は病気を見つけに行く』のに、なぜ『病気にならないようにするためのお金は使わないんだろう?』とか言われているそうです。
悔しいですね!日本頑張れ!
今回はQ&A方式でやってみましたが、皆様、些細な事でも構いませんので、ご質問等ありましたら、当院にお尋ねください!