【開業その13】歯科医院の設計と建築について

歯科医院建築の打ち合わせ

今回は少し建築の材質に関するブログを書こうと思います。私は現在まで実家以外は賃貸マンションしか住んだ事がありません。

ちなみに今も賃貸で、4人家族なのに狭いマンションに住んでおります。
なので人生において歯科医院建築が初めての建築経験になります。

まず、最初に決めるのは木造とか鉄筋とか基礎構造を決めるわけですが、最近はオリンピックや震災の影響?で建材がとても高騰しております。

そうなると歯科医院でも最近は殆ど木造になるそうで、高価な鉄筋や鉄骨はあまり無いとの事(設計士さん談)

ただ、最近の木材は進化しており、杉やヒノキなどの裸木に、反り返りを防ぐ薬剤や防腐剤を注射?か何かして処理するそうです。

私も歯ぐきに麻酔をしますが、建材にも注射するとは知りませんでした(笑)

また、裸木は変色もしやすくて、陽当たりが良い場所の木の色が白っぽく変色してしまいます。(白銀化というらしいです)

木の経年変化を楽しむという選択もあるのですが、やはり歯科医院は清潔感が命なので、なるべく白銀化をしない塗装や処理をされた木材を選ぶべきだと思われます。

今回、設計をお願いしたIDEA設計士さん(歯科医院も多く手掛けている設計士さん)からも『木造で大丈夫ですよー』との太鼓判をいただいたので、迷わず木造にしました。

あとは土地の形状に合わせて設計してもらう事になります。
この土地は以前は駐車場でしたが、かなり高低差のある土地でした。

これを『平坦にするかどうか』が課題でした。

平坦な土地の方が当然、建築の幅が広がり、より自由な設計が出来ます。
大都市では、この高低差を無くすというのは実はかなり費用がかかります。

もし、高さのある土地を低くしたい場合、除去した余分な土(残土)を除去する必要があるのです。

大都市では残土を捨てる場所が近隣に無く、受け入れてくれる場所まで運搬し処理費用を支払って処理しないといけません。

それを知らなかった私は、大都市の処理費用で高低差を無くす外構工事を計算していたので、工事を半ば諦めてました。(ちなみに都会はウン百万かかるとか…)

ところが設計士さんからの朗報!

そーいえば、ここは宮崎市!

残土受け入れは周囲に豊富にあります。

という事で、その問題も無事クリア出来、高低差を無くせる事になりました。

それから設計士さんとの打ち合わせを重ねて、修正し(56回やりました)、現在のデザインの出来上がり!

その後は建設会社のコンペです。

3社から相見積もりを出していただき、より早く着工出来て、費用も納得できる会社を選ばせていただきました。

同じ建物なのに会社が変われば相見積もりは全然金額が違いうんですね(汗)
市場の競りもこんな感じでしょうね!

そして今回は地元の建設会社である『富永建設さん』に決まりました。

後で知ったのですが、実は知人のS先生もIDEA設計さん+富永建設さんで自宅を建設したそうです。

S先生からは『キチンと仕事してくれるし、大丈夫!』という嬉しい言葉もいただきました。

このブログを書いている現在は建築中ですが、確かに素晴らしい仕事をしていただいてると思います。細かい裏話は沢山あるのですが、とりあえず設計と建築の話でした。

次回以降は建物内部の内容も書いていきたいと思います。

つづく

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