知覚過敏(象牙質知覚過敏)
皆さんこんにちは 宮崎市花山手で開業しております 小坂歯科医院院長の小坂です
今年こそ治ってるかな~?と思っていた花粉症がやはり発症し、しかも例年より酷い状態です。
花粉症にビタミンDが効くという噂を聞いて服用中ですが、あまり効果は感じておりませんw
あと関係ありませんが、私の趣味の「沖釣り」で最近良い道具があったので勝手にご紹介します。
ルアー(疑似餌)の『スピンドル』です。
釣れ過ぎて全国的に品薄だそうです!
これは釣れますわ~多分!!(まだカサゴとエソしか釣ってないので…)
今後大物釣ったらまた勝手にご報告致します。
今回のテーマは知覚過敏
さて今回は「象牙質知覚過敏」について書いていこうと思います。
知覚過敏とは簡単に言うと「歯がしみる」事です。
エナメル質の欠損や歯肉が下がって敏感な部分(根面)が露出することによって、虫歯などの原因以外で歯がしみる症状の事です。
知覚過敏を訴える患者様は多く来院され、平均としては10~25%とも報告されています(ちなみに私も知覚過敏持ちです!梅干し食べたらしみますw)
知覚過敏の原因
知覚過敏の原因としては大きく分けると、「1.エナメル質の摩耗(消失)」「2.歯ぐきの退縮」が原因といわれています。
要は歯の敏感な部分が露出すると、しみるというわけです。
1.エナメル質の摩耗(消失)
①過度な歯磨きは研磨剤が多量に入った歯磨き粉で力を入れて磨き過ぎている場合
②酸蝕症はレモンや酢などを多量に摂取する方が歯の表面が酸で溶ける事
③歯ぎしりで歯の欠損(アブフラクション)やひび割れ(マイクロクラック)が起こる事
アブフラクションとは、かみ合わせが強い方に起こり、歯のエナメル質の薄い部分で応力のかかる部分が欠ける事を言います。
歯頚部といわれる歯と歯ぐきの境目はエナメル質が薄く剝がれやすい部分なのです。
よく患者様から「私は歯ぎしりしません!!」と言われることが多いのですが、実はほとんどの人は歯ぎしりをする事が最近では分かっています。
歯ぎしりは無意識下であり、脳の抑制が効かないため、かなりの力がかかり、意識下よりも何倍も強い力で噛むと言われています。
私の個人的意見ですが、圧倒的に知覚過敏は、この「アブフラクション」が原因として一番多いと思っています。
2.歯ぐきの退縮
①過度な磨き過ぎや刺激を与える行為
硬い歯ブラシで擦ったり、爪楊枝を歯ぐきに突っ込んだり、不適切な大きさの歯間ブラシを無理矢理入れたりすると下がります。
恥ずかしながら、私も高校生の時に歯肉を刺激して「痛気持ちいい~」なんてやってたら見事に歯肉下がりました。
一度下がるとほぼ元通りにはなりませんのでご注意を(笑)
②歯周病
歯周病は歯肉を付着している組織を壊します。
歯周病が進むと周囲の付着が失われ、歯肉は下がる事があります。
③加齢的変化
歯の構造的な話になると、象牙質表面には無数の穴が開いてい(これを象牙細管といいます)
象牙細管は神経のある場所(歯髄腔)に向かって走行しており、このストローみたいな管を通して刺激が伝わります。
治療法(対処療法ですが)としては、この象牙細管を何らかの物質で塞ぐことによって刺激を伝わりにくくする事しか現状ありません。
もしくは神経を抜く、レジンで表面を埋めるなどです。
現在では、シュウ酸系、レジン系、グルタルアルデヒド系などの知覚過敏抑制材が治療に使用されています。
歯ぎしり由来の場合はマウスピースして就寝する事をオススメ致しますが、あくまで装着して寝れる方のみです。
知覚過敏は地味に生活に支障をきたす事があり、多くの方が悩んでいます。
知覚過敏治療薬を塗布するだけで治る場合もあります。
悩んでいる方は歯科医院にご相談ください