入れ歯/歯科医師が設計士で技工士が大工さん?
朝晩冷え込む事も多くなってきました。
皆様、体調にお気を付けて、くれぐれもご自愛ください。
ところでいきなりですが、私の趣味の話をしたいと思います。
それは『船釣り』です。
昔は、磯や川で釣りしていた時代もあるのですが、最近は釣り仲間も増えて、遊漁船(沖まで船を出して釣りに連れて行ってくれる船)も多くなったので、船で出る機会が多くなりました。
↓O先生
つい先日も仲間5人で行ってきましたが、これがその時の釣果です。
釣れた種類は、カンパチ、ハガツオ、カサゴ、マアジ、アカヤガラ、オジサン(ヒメジ)、チダイ、マダイ、オオモンハタ、カイワリ、アオハタ、エソ等で10種目以上釣れました!
何処に行ったかというと、鹿児島の『志布志市志布志町志布志志布志湾』
しぶしししぶしちょうしぶししぶしわん・・・読むのが大変です(笑)
ちなみに餌は一切使いません。(なので臭くないw)
代わりに使うのが『ルアー』という疑似餌です。
魚は餌と間違えて食らいつくわけですが、餌も食べれないのに釣られてしまうので気の毒ではありますが、とても面白い釣りです。
小学生のお子さんや、女性も出来るし、魚や餌を触らず臭くならないので、一度やってみるとハマると思いますよ!
刺身は最高でした!!(コープ宮崎薫坂店さんにお願いしました!美しい・・)
前置きが長くなりましたが、今回のテーマ『義歯(入れ歯)』について書きたいと思います。
歯を失った際に行う身近な治療の義歯(入れ歯)
歯を1本でも失ったら基本的には何らかの補う処置をしなければなりません。
遠く昔では江戸時代に木製の入れ歯があったとか無かったとか・・・
どこか1本でも無くなると、隣の歯が傾斜してきたり、噛み合わせの歯が伸びてきたりして咬合の関係が悪くなる事があります。
欠損部の補修処置としては、義歯、インプラント、ブリッジ等がありますが、今回は義歯(入れ歯)の特徴を書きたいと思います。
義歯の特徴(私個人の意見です)
利点
①どんな形態でも、歯が何本無くても基本的には作成出来る
②保険が適応、作成にあまり期間がかからない(場合によりますが最短2週~3週位で当院は出来ます)
③ブリッジみたいに隣接の歯をあまり削らなくて済む(ケースバイケース)
④取り外して洗える
欠点
①見た目は良くない(金具が見えたり、本当の歯には見えにくい等…)
②外れたり痛みが出たりする場合がある
③気持ち悪い(私個人はした事ありませんので、あくまで一般論です)
④噛む力が自分の歯より弱い
⑤金具をかけている歯や、支えている骨にダメージが出る(近隣の歯を道ずれにする事がある)
⑥しゃべりにくい、食べにくい、オエッてなる
⑦キチンと洗浄しないと汚れやすい
こうして考えると利点もありますが、やはり欠点のほうが多いと私個人は思います。
上手な技工士の先生が作ると違和感少ない
ただ、キチンと設計、型どりをして上手な技工士の先生が作ると、違和感なく出来上がる事も少なくありません。
インプラントやブリッジと比較すると、違和感が多いのは間違いないようなので、作成される際は、違和感に耐えれるかどうか?がポイントにはなると思います。
また最近では保険適応ではありませんが、見た目が義歯が入っているように見えにくい、針金のない『ノンクラスプデンチャー』という物もあります。
歯科医の腕3割、技工士の腕7割?
私個人の考えですが、義歯の良し悪しは 歯科医の腕3割、技工士の腕7割 位に考えています。
我々歯科医師は、正確に型どり、設計等をしても、技工士の先生がうまくなければ成り立ちません。
家づくりで言えば、歯科医師が設計士、技工士が大工さん(建築、施工)みたいな感じです。
当院の担当の技工士さんはとても上手ですので、入れ歯で悩んでいる方は一度ご相談ください。
最近、義歯を作れる技工士の先生の数も少なく(たぶん)なってきているので、技術力がある技工所と連携できることは本当にありがたい事です。
釣りの釣果もたまにはアップしたいと思っております(笑)