【開業その10】歯科医院にとって大切な診療理念
前回まで主に土地についてアレコレ書いてきましたが、今回からは少し主旨を変えて書きたいと思います。
●一番大切なのは、『診療理念』
前回まで主に土地についてアレコレ書いてきましたが、今回からは少し主旨を変えて書きたいと思います。
歯科医院を開業するにあたって、一番大切なのは、『診療理念』だと思います(あくまで個人的な意見ですが…そう思ってる先生方も多いと思われます)
診療理念って何だ?と思われるかもしれませんが、要は“どんな歯科医院をやっていきたいのか?”という根本的な方針を決める事だと思います。
私の場合は単純に言うと
『自分自身がもし患者様の立場だったらどうされたいか?』
これしかありません。
ただ、これは簡単では無いと思います。
●治療の利点・欠点を含め説明する
まず、私自身が患者様にベストな治療法(ゴール)を示し、利点、欠点を含め、分かり易く説明出来るか?
そして、そのベストな治療法以外の選択肢も用意する必要があります。
ベストな治療法には期間や費用がかかったりする方法が多いため、それが可能で納得された上でしか進める事が出来ません。
そのため、それ以外に、いわばbetterな治療法(ベストでは無いけども費用や期間、方法が納得出来て可能であるもの)が必要となると思います。
時には妥協案も必要な場合もあります。
・本当は期間をかけないと治らないけど、患者様の御都合で出来ない場合
・かなり悪い状態で、積極的に治療をすると、むしろ歯を抜かないといけなくなる為、延命治療になるような場合
などがそれにあたります。
結局は我々歯科医は自分自身が持っている治療のスキルや知識を勉強、トレーニングして、いかに患者様サイドにより良い選択肢を提供出来るかしか無いと思います。
そして、その選択肢を掲げて患者様に最終的には選択していただかなければなりません。
●『お任せします』でも説明は必要
そのため、患者様に『先生に全てお任せします』と言われた場合でも、必ず説明責任を果たす必要があると考えています。
同意出来ないまま何かの治療を進めるのは、お互いにとって不利益をもたらす事になるので、患者さん目線で言うとそういう場合は歯科医院を変えるのも有りだと思います。
もしその先生が持ってる診療理念が患者様とマッチすると今度はお互いにとって利益になると思います。
私自身も体調を崩した時に素晴らしい先生に診ていただくと本当に感動します。
※ここだけの話、アクア歯科の近所のH先生は本当にオススメです。
私はそんな先生方の足元にも及ばないかもしれませんが、少なくともそういう歯科医になりたいと心から思っております。
つづく