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歯周病の再生治療について

歯科治療/院長ブログ

早いもので開業して4か月が経過しようとしています。先日は歯科医師会入会にあたり新人挨拶を約300人の先輩方の前でさせていただき久しぶりに緊張しました(笑)

今後、一応院長として、もしスタッフさんが結婚したりとかすれば、下手なスピーチの一つでもしないといけないでしょうから(汗)ある意味よい経験をさせていただきました。

で今回はまた歯周病について書きたいと思います。

歯周病は重度になると歯の周りの支え(骨や支持組織)が破壊されていきます

歯の周囲が破壊され、もともとあった骨がかなり無くなると自然に元に戻る事はなくなります。

これは例えば耐震構造の無い(周囲の骨が無い)建築と一緒で地震(硬い物を噛む、歯ぎしりなどがこれに相当します)が来ると建築(歯)は揺らされてしまいます。

当医院でも骨の吸収が重度で無ければ非外科で対応出来ますが、重度の骨吸収となると、歯を抜歯したり外科で対応するしか無くなってきます。

だから歯周病は重度にならないように日常のケア、歯科医院でのメンテナンスが大切なのですが、不幸にも「重度歯周病になってしまったらどうするか?」が今回のテーマです。

基本的に失われた骨は元には戻りません

上記で書いたように基本的に失われた骨は元には戻りません。

しかし方法がないわけでは無く、条件が揃えば(非喫煙者、プラークコントロールが良好、欠損の骨形態など様々)ですが骨や周囲組織をある程度回復させる事が出来る場合があります。

回復させることが出来る治療が「歯周再生治療」

あくまでもケースセレクト(症例を選ぶ)事が大切であり、治らない可能性が高い重度の症例は避けるべきですが、これらの治療の登場によって救われる歯が出てきたのは紛れもない事実ではあります。

その治療の代表格が日本でも認可のある「エムドゲイン」です。

これは幼若なブタさんの歯胚(歯の元になる細胞みたいなもの)から歯が出来る過程の物質のみを抽出して無くなった組織を再生させようという方法です。(ブタさんありがとうございます。大切に使わせていただきます)

それを歯周病で骨吸収が起きた部分に清掃後塗布し、再生を促すというのが「歯周再生治療」です。

ただ何度も言いますが、治りにくいケースもありますので、あくまでも診断の上、治癒の可能性が高い場合、もしくは患者様の強いご希望がある場合に限られます。

うまくいくと下記のような状態で再生が認められます。 

ご自分の歯が本当に抜かないといけないか御心配な方、一度キチンと診断を受けられた方が良いと思います。

その上で、残念ながらダメな事(抜歯)も多いのですが、残せるケースも再生治療などの登場により増えてきています。

歯周病でお悩みの方、本当に残せないのか根拠が知りたい方は是非 当医院で診査、診断を受けられてください。

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